消費と育児に関する観念の変化は、マタニティ・ベビー用品市場の長期にわたる成長の基盤となった。ベビー用品市場の特徴として、消費者と購入者が異なること、購入者である赤ちゃんの親、もしくはその親族の消費力がベビー用品消費の度合いを決定づけることが挙げられる。
現在の中国では、「80後(バーリンホウ)/1980年代生まれ」や「90後(ジョウリンホウ)/90年代生まれ」の消費者がマタニティ・ベビー用品の主な消費者になった。彼らの大半は高い教育を受け、恵まれた環境で育ってきたため、消費に対する考え方や習慣も古い世代と異なり、マタニティ・ベビー用品を購入する際に品質がもっとも重視され、次にブランド、価格が重視されている。さらに、中国の特殊な家族構成(祖父母4+父母2+子ども1)により、親と祖父母の世代が子ども世代に金銭を集中的に投下している。
これら中国での経済水準、育児と消費に関する考え方の変化が、マタニティ・ベビー消費市場成長の原動力になっていると考えられる。
現在中国では一人っ子政策が廃止され、夫婦は二人目まで子を持つことが許されるようになった。これにより、ますますマタニティ・ベビー用品市場の活性化に拍車がかかってきている。マタニティ・ベビー用品消費市場は、毎年300億元(約5,148億円)超えの成長スピードと予測され、少なくとも13%の成長余地をマタニティ・ベビー用品業界にもたらす。
中国の計画生育委員会(一人っ子政策を司る役所)によると、現在のところ約9,000万組の出産適齢夫婦がいるとされ、これから毎年250万の新生児の増加が予想されている。またこれから五年間で、出産ブームが訪れ、新たな政策の影響を受け、毎年300万以上人口が増加すると見込まれている。一人当たりの新生児が1.2万元(25万円)の消費をもたらした場合、マタニティ・ベビー消費額が300億元に増加することになる。
2014年、中国のマタニティ・ベビー用品市場規模は1.6兆元(約27兆円)であり、前年度より15.7%増加している。2015年の市場規模は2兆元(約34兆円)近く達し、2017年には中国のマタニティ・ベビー用品の市場規模は2.5兆元(43兆円)と予測されている。五年以内(2017年〜2021年)の年平均複合増加率は約12.67%、2021年中国のマタニティ・ベビー用品市場規模は4.1兆元(約70兆円)に達すると見られる。
中国のマタニティ・ベビー用品市場規模予測図
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