【中国人女性の1/3は〇〇肌】
 現在、自分を「敏感肌」だとしてスキンケアに悩んでいる中国人女性は36%、全体の1/3にものぼります。敏感肌に悩む女性が急増する一方、「敏感肌用」のスキンケアを行なっている人はなんとわずか1%に留まります。ここに、中国人女性向けスキンケア市場においてまだまだ開拓の余地のある市場があると見出されます。
【2019年、ピークに達した「敏感肌」への関心】
 「敏感肌」というワードへの関心は、彼女たちの悩みの増加とともにますます高まっており、Baidu(中国最大の検索エンジン)における「敏感肌」というキーワードの検索数は2019年にピークに達しました。特に、季節の変わり目である4〜5月に検索数が飛躍的に増加しています。これはその時期に敏感肌に関する話題が多く取り沙汰されていることの現れでもあります。
【敏感肌用商品市場における3カ国それぞれの訴求ポイント】
 「敏感肌のためのブランド」を銘打っているブランドはもちろん、シャネルを始めとした有名ブランドも敏感肌用化粧品の開発に相次いで乗りだすほど「敏感肌用」商品は市場で存在感を増し続けています。一方で「敏感肌用」と定義された商品は中国市場においてまだそれほど多くはありません。それを受けてかフランス、日本といったそれぞれの国から発売された敏感肌用化粧品がヒットする傍ら、中国の敏感肌用ブランドも積極的に市場を開拓しています。これら3カ国の商品は同じ中国市場においてそれぞれ人気を博していますが、各国の商品コンセプトには異なった特色が見られます。
【中国スキンケア市場の1割近くを占める「敏感肌用」商品】
 2019年、敏感肌用商品は中国スキンケア市場における売り上げの9.9%を占めました。2012年から市場シェアを伸ばし続け、ついに2019年には市場の1割近くを占めるシェアを勝ち取ることとなったのです。敏感肌用商品は中国における大気汚染・ブルーライト照射などによる悩みや、社会レベル・経済力の向上といった様々な変化に応えることのできる商品であり、今後の伸び代は計り知れません。

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